2026年1月10日に予定されていた歌手・浜崎あゆみさんのマカオ公演が、所属事務所と現地主催者側の協議の結果、「諸般の事情により」中止となりました。
アジアツアー「ayumi hamasaki ASIA TOUR 2025 A I am ayu -ep. II-」のファイナルとなる予定だったマカオ公演の中止は、2025年11月の上海公演に続く、中華圏での連続中止という異例の事態です。
現地入り後の前日中止となった上海公演に続き、なぜツアーファイナルまでもが中止に至ったのか。
「諸般の事情」とは一体何なのか、中止の理由について解説します。
浜崎あゆみマカオ公演中止はなぜ?諸般の事情とはなにか【ライブ2025ツアーファイナル】
中止の理由は明かされていないが、最も有力視されるのは「日中関係の政治的緊張」
複数のメディアや政治ジャーナリストが指摘している最も有力な原因が、近年の日中関係の緊張です。
公式に発表された「諸般の事情」という表現は曖昧ですが、浜崎あゆみさんは2025年11月の上海公演が現地入り後、前日に中止となった経緯があります。
そういったことから、今回のマカオ公演の中止も単なるビジネス上のトラブルでは済まされない「見えない圧力」が存在するのではないかという憶測が広まっています。
あくまで考察ベースになりますが、「諸般の事情」の具体的な内容はこの3つが挙げられます。
- 上海公演中止との関連
- マカオの特殊性
- 当局のコンテンツ規制
1つずつ解説します。
- 上海公演中止との関連
11月の上海公演中止の背景には、日本の高市早苗首相が発言した「台湾有事」に関する問題が影響したと一般的に見られています。 - マカオの特殊性
マカオは香港と同じく中国の特別行政区ですが、「一国二制度」下にあっても、中国中央政府の意向と異なる決定がなされることは考えにくいという指摘があります。 - 当局のコンテンツ規制
浜崎あゆみさんのような日本のトップアーティストであっても、巨大なアジア市場、特に中国本土や特別行政区においては、興行ビザや公演許可といった行政手続きが厳格化しています。
中国当局の厳しい規制や政治的な判断が公演の可否を左右する現実が突きつけられた形です。

あれ?マカオって中国の一部なの?

マカオは中国の特別行政区ってどういうこと?
マカオは「中国の一部」ですが、中国本土とは異なる特別な地域です。
マカオは現在、「中華人民共和国マカオ特別行政区」という位置づけにあり、中国政府の方針から大きな影響を受けます。
マカオと中国本土との関係
マカオが中国本土と大きく異なる点は、「一国二制度(いっこくにせいど)」が適用されていることです。
1. 「一国二制度」による「高度な自治」
マカオは1999年までポルトガルの統治下にありましたが、中国に返還された際、「一国二制度」という原則が適用されました。
これは、「一つの国家(中国)」の中に、「二つの制度(社会主義と資本主義)」を併存させる仕組みです。
これにより、マカオは返還から50年間(2049年まで)、資本主義の経済制度や独自の法制度を維持する「高度な自治」が認められています。
2. 政治的な影響力
しかし、「高度な自治」があるとはいえ、マカオは中国の特別行政区であり、国家の最終的な主権は中国中央政府にあります。
そのため、外国との関係や政治的なデリケートな問題(今回の場合は「日中関係の緊張」など)においては、中央政府の意向や規制が強く影響を及ぼす可能性があります。
浜崎あゆみさんの公演中止は、上海(中国本土)とマカオ(特別行政区)という、体制が異なる場所で連続して発生したことになるんですね。
その原因が地域的なビジネスの問題ではなく、中央政府の意向を含む、より広範な政治的・外交的な要因であるという見方が強まっています。
うーん、色々ややこしいんですね…。
浜崎あゆみがマカオ公演中止の公式発表とファンへのメッセージの詳細
浜崎あゆみさんは2025年12月9日、自身のInstagramストーリーズを通じて、マカオ公演の中止を発表しました。
浜崎さんは直筆署名入りの日本語で書かれた書面と英語のメッセージを投稿し、上海公演に続く中止に「大変無念」「心よりの謝罪」を表明。
ファンに向けて「いつか公演できる日がくることを、決して諦めない。私たちの絆は永遠です」と強いメッセージを送りました。


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