劇場版アニメ『チェンソーマン レゼ篇』主題歌である米津玄師さんの新曲「IRIS OUT(アイリスアウト)」が話題です。
「IRIS OUT」の途中では「バン!」「ボン!」という印象的な女性の声が入っています。
SNSでも「この声誰?」「映画のオープニングには入ってないけどなぜ?」と話題になっています。
今回はこの「バン」「ボン」の声の正体と、映画の主題歌バージョンの『IRIS OUT』にその音声が含まれない理由を詳しく解説します。
米津玄師「IRIS OUT(アイリスアウト)」の“バン・ボン”の声はレゼの声(声優:上田麗奈)!
「IRIS OUT」に登場する「バン」や「ボン」という女性の声は、映画『チェンソーマン レゼ篇』のヒロイン・レゼ(声:上田麗奈さん)のものです。


これは実際に映画の予告映像や本編でも、レゼが発しているセリフで、原作ファンにはおなじみのシーンです。
“バン・ボン”はレゼの攻撃時のセリフ
レゼは『チェンソーマン』原作でも、攻撃の際に「バン」「ボン」といったセリフを発するシーンが描かれています。
その特徴的な掛け声が、米津さんの楽曲「IRIS OUT(アイリスアウト)」にもサンプリングとして使われているのです。
この演出は、映画の予告編を観た米津玄師さん自身のアイデアによるものです。
次で詳しく解説します。
米津玄師「IRIS OUT(アイリスアウト)」にレゼの“バン・ボン”の声が使われた背景
レゼの「バン」「ボン」がアイリスアウトに使われているのは、米津さんが『チェンソーマン レゼ篇』の予告からインスピレーションを受けたからと語っています。
映画『チェンソーマン』の予告で流れた映像が素晴らしかったので、アニメ映像をそのまま「IRIS OUT」のMVにも使用できないか制作サイドに打診したそうです。
さらに米津さん曰く、予告編のおいしいところでレゼが「バン」「ボン」と言うシーンを見て、その声も「IRIS OUT」の音源に使用できないかお願いしたそうですよ!

予告編から色々なインスピレーションを得て音源が完成したんだね

アニメファンとしても胸熱なエピソード…!
米津玄師さん本人が実際に語っている動画をご紹介します。
(※具体的に米津さんが理由を語っている開始3分51秒から始まるようになっています)
米津玄師さんが感激したと語っていた映画『チェンソーマン』の予告編はこちらです。
※上田麗奈さん演じるレゼが
「バン」というシーンは開始58秒、
「ボン」というシーンは開始1分7秒に流れます。
映画の予告編では、良いタイミングで米津さんの音楽が流れ、映像の迫力と見事に重なっています。
その完成度の高さに、米津さん本人が素晴らしくて感激したと話すのも納得ですね!
米津玄師「IRIS OUT(アイリスアウト)」の”バン・ボン”が映画主題歌では入っていない理由はなぜか
映画の主題歌に入っていない理由は、楽曲がすでに一度完成し、制作サイドに提供したあとで米津玄師さんがレゼの声を追加したためと考えられます。
上の動画を見ても分かる通り、米津さんは『チェンソーマン レゼ篇』の予告編を見た際に、レゼの攻撃時の「バン」「ボン」という声に強く惹かれたとのこと。
それで「この声を自分の曲にも使わせていただけないか」と制作サイドに相談したそうです。
そして正式に許可を得て、後から音源にその声を加えたといわれています。
つまり、“バン・ボン”が入ったバージョンは米津さん自身が完成後にアップデートしたアレンジであり、映画の主題歌として使用された時点では、まだその音が追加されていなかったというわけです。
この経緯から、映画版と音源版で一部の構成が異なっているのです。

映画版と音源が違うなんてそれもまた魅力的だね
アニメの世界観を尊重しつつ、音楽的にも遊び心を込めた米津玄師さんらしい演出ですね。
まとめ
米津玄師さんの新曲「IRIS OUT(アイリスアウト)」に入っている「バン」「ボン」の声は、映画『チェンソーマン レゼ篇』のヒロイン・レゼ(声:上田麗奈)のものです。
一方で、映画の主題歌として使われたバージョンには「バン」「ボン」が入っていないのは、米津さんが後から音源をアップデートしたため。
そのため、劇場で流れる主題歌と配信・MVで聴ける音源には微妙な違いが生まれています。
「IRIS OUT」は、作品と音楽が見事に一体となった、ファンにはたまらないコラボレーションになっていますね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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