なぜ最優秀賞の繰り上げは行われなかったのか。
第34回全国高等学校漫画選手権大会「まんが甲子園2025」で、最優秀賞に選ばれた作品が類似性を理由に取り消されました。
最終的に「最優秀賞該当なし」となる異例の展開に注目が集まっています。
今回は、その背景や繰り上げがなかった理由について探ります。
また、2位と3位に輝いた作品の画像も合わせてご紹介します!
まんが甲子園2025で最優秀賞の繰り上げがない理由はなぜ?
繰り上げがない理由は正式に発表されていないため、あくまで考察ですが、以下の理由が挙げられます。
1. 審査の公平性と一貫性を保つため
最優秀賞の取り消しが発表されたのは、すでに授賞式が終わった後。
審査の基準や手続きに疑義が生じた時点で、審査全体の信頼性にも関わる可能性があります。
そのため、単純に次点の作品を繰り上げてしまうと、「最初からそれで良かったのか?」という新たな議論を呼びかねません。
→ あくまで「今回は最優秀賞なし」とすることで、審査全体の信頼性と中立性を守る姿勢を示した可能性があります。
2. 「次点」の明確な定義がない
まんが甲子園では、審査は複数の審査員によって行われ、評価基準も点数だけでなく、創造性・表現力・テーマ解釈など多角的に見られています。
そのため、「次点の作品が自動的に最優秀賞にふさわしい」と断定するのは難しく、繰り上げによって逆に不公平感が生まれる可能性もあります。
3. 最優秀賞の「象徴的な意味合い」を重視
最優秀賞はその年の大会の象徴的な栄誉です。
そのため、後からの「代替案」や「繰り上げ」で受賞を決めることは、本来の意味を薄めてしまうことにもつながります。
→ よって、今年は「該当作なし」とすることで、最優秀賞の価値を守ったとも考えられます。
4. 時間的・運営的な制約
大会後に発覚した問題であったため、再審査や新たな評価の手続きを行うには時間や体制が不足していた可能性もあります。
また、他の参加校への連絡・対応なども含めて、簡単に「繰り上げ」という判断ができる状況ではなかったとも言えます。

とはいえ、2位だった矢板東高校を繰り上げて最優秀賞にする選択もあったのでは?と思ってしまうよね

単純に繰り上げるわけにはいかなかったんだろうけどね
さまざまな意見が飛び交う、異例の展開となった今回の大会でした。
まんが甲子園2025で2位と3位の作品は?画像を紹介!
最優秀賞の作品は取り消しにより該当なしでしたが、まんが甲子園2025で2位と3位に輝いた作品の画像をご紹介します!
まずは2位を受賞された栃木県立矢板東高校の作品はこちらです。
引用:THE SANKEI SHIMBUN
次に3位を受賞された宮城県の東北生活文化大高校の作品はこちらです。
引用:THE SANKEI SHIMBUN
どちらの作品もまんが甲子園の2日目のテーマ「カモフラージュ」を題材にしたもので、ユーモアが溢れる作品で素敵ですよね!
まとめ
まんが甲子園2025では、最優秀賞に選ばれた作品が類似性の指摘により受賞取り消しとなり、繰り上げによる最優秀賞の再選出は行われませんでした。
結果、「最優秀賞該当なし」という異例の対応に。
なぜ繰り上げがなかったのか、その理由には審査の公平性や最優秀賞の重みを考慮した判断が背景にあると考えられます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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